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シングル&シングル
John Le Carr´e(原著)
田口 俊樹(翻訳)
集英社
グループ:Book /ランキング:49521
価格:¥ 2,940
発売日:2000-12 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
相変わらずの大作家です、ルカレは!
(2008-02-18)
英国商社のオーナーが失踪する。背景には、グルジアを舞台にしたロシアマフイアとの抗争。英国諜部にリクルートされたオーナーの息子オリバーは彼の足跡をたどりながら、やがてかれの救出に成功する。筋は作者の過去の作品に比してそう複雑ではない。ただ、背景や人物描写や、文化に対する描写は相変わらず詳細に至っている。後書きで訳者はここまで複雑な言い方をすることもなかろうにとこぼしているように、また、日本ではなかなか読者が少ないとも言われるように、読み進むことがなかなか難解であることも変わらない。だが、いつも私が思うに、これほど読後感を充実したものにしてくれる作者も又いない。「タイム」誌が言っているらしいふが、「世俗的で曖昧なこの時代における絶対性を求める」姿勢で決して妥協することがない。ルカレの面目躍如である。
渋い!洋書もトライしてみたら
(2004-02-20)
ル・カレ・・・と聞いただけで心穏やかならぬ私ですが、この作品は中々渋い。全作品(最近の蜂の何とかは除く)渋いが、これは深みが感じられる。いつもル・カレを読んでいると思うのだけど、気が付くと行間の意味を読んでいる。文章に深みがあるから、味わいがあるんだ。
これまでの最高でないか?
(2001-08-23)
題名はSingle父子商会の意味。6フィート3インチの長身のオリヴァーと云う男が、田舎で子供達相手に手品を見せている様子は,"The HonourableSchoolboy"を思い出すが,なぜ彼が執拗に関税特捜部から尋問されるのかは、漸く第7章くらいで分かる。結局ロシアの政商兄弟とオリヴァーの父親新興財閥Single商会会長タイガー(ダイアナ妃のボーイフレンドの父親がモデルか?)のあまりの汚さに、息子オリヴァーが特捜部に告白してしまう。四年後ロシアの親玉イェフゲニィの義理の息子が、冷戦時代のポーランドと英国の元諜報員と組んで、イェフゲニィを失脚させ、タイガーも失脚させようと狙う。父親の失踪を知ったオリヴァーは、昔の伝手をたどり、父親救出にグルジャに向かう。
おすすめ度:
相変わらずの大作家です、ルカレは!
英国商社のオーナーが失踪する。背景には、グルジアを舞台にしたロシアマフイアとの抗争。英国諜部にリクルートされたオーナーの息子オリバーは彼の足跡をたどりながら、やがてかれの救出に成功する。筋は作者の過去の作品に比してそう複雑ではない。ただ、背景や人物描写や、文化に対する描写は相変わらず詳細に至っている。後書きで訳者はここまで複雑な言い方をすることもなかろうにとこぼしているように、また、日本ではなかなか読者が少ないとも言われるように、読み進むことがなかなか難解であることも変わらない。だが、いつも私が思うに、これほど読後感を充実したものにしてくれる作者も又いない。「タイム」誌が言っているらしいふが、「世俗的で曖昧なこの時代における絶対性を求める」姿勢で決して妥協することがない。ルカレの面目躍如である。
渋い!洋書もトライしてみたら
ル・カレ・・・と聞いただけで心穏やかならぬ私ですが、この作品は中々渋い。全作品(最近の蜂の何とかは除く)渋いが、これは深みが感じられる。いつもル・カレを読んでいると思うのだけど、気が付くと行間の意味を読んでいる。文章に深みがあるから、味わいがあるんだ。
私は元々作中の人物の心の動きを知るのが楽しみで、ル・カレ作品は絶好の対象だ。推理を楽しむというよりも、その人物がどうしてそのような行動を取るのかを知りたい。三部作の時も誰が二重スパイ、というよりも、なんでそいつがそういう行動を取るのかが、自分にとって最大の興味だった。その意味で、この作品の厳かさが私は好きだ。
ついでに英語の得意な方であれば、洋書で読んでみることを薦めます。語彙は難解ながら、ル・カレの生身に触れることが出来ますよ。まあ、私の場合辞書引きながら半年もかかってしまいましたが。
これまでの最高でないか?
題名はSingle父子商会の意味。6フィート3インチの長身のオリヴァーと云う男が、田舎で子供達相手に手品を見せている様子は,"The HonourableSchoolboy"を思い出すが,なぜ彼が執拗に関税特捜部から尋問されるのかは、漸く第7章くらいで分かる。結局ロシアの政商兄弟とオリヴァーの父親新興財閥Single商会会長タイガー(ダイアナ妃のボーイフレンドの父親がモデルか?)のあまりの汚さに、息子オリヴァーが特捜部に告白してしまう。四年後ロシアの親玉イェフゲニィの義理の息子が、冷戦時代のポーランドと英国の元諜報員と組んで、イェフゲニィを失脚させ、タイガーも失脚させようと狙う。父親の失踪を知ったオリヴァーは、昔の伝手をたどり、父親救出にグルジャに向かう。
英国、ロシア、オーストリア、トルコ、グルジャと場面が切り替わり、最終章に近くなるとLudlum的なアクションが多くなり、飽きさせない。(イスラエルのBethlehemだとばかり思って読んでいて途中で分かったが、グルジャにはBethlehemという場所があるらしい。”Our Game”で北オセチア共和国のコーカサス風景を見事に描いていたが、グルジャの山岳地帯、イスタンブールの描写は巧み。なお、グルジャは、東方教会のクリスチャンだ。葬式の習慣など奇異だ。珍しく、女性の英国諜報部員も活躍。
ロシア語には冠詞が無いから、ロシア人のしゃべる英語には、わざと冠詞を落したりして、芸が細かい。スウェーデン美人の話す英語が高級すぎるのは、変だ。会話文が多いので、"Perfect Spy"式の長い独白文は少なく、読み易さ、3.0/5.0。Le Carreにしては、控え目だが、exophthalmic(出目の)などの単語が、不意に出てきたりして、語彙は矢張り難しく、3.5/5.0。作品点数は、5.0/5.0。Le Carreの最高傑作でないか。
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